【途中からネタバレ有】クリア後感想!圧倒的高評価の名作に「物足りなさ」を感じた理由とは?【パラノマサイト】
スクウェア・エニックスが密かに放ち、Steamで「圧倒的好評」を獲得した話題のホラーミステリーアドベンチャー『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』をクリアしました!
舞台は昭和後期の東京都墨田区。実在する怪談「本所七不思議」をモチーフにした、呪いと陰謀が渦巻く群像劇ミステリーです。「呪いの力」を手にしてしまった者たちが、それぞれの願いを叶えるために命がけの心理戦(デスゲーム)を繰り広げるのですが、止めどころが分からず一気にプレイしました。
ただ、正直にお伝えすると……道中の展開が神がかっていた分、個人的には「結末にもう少し深掘りが欲しかったな」と、少しだけ物足りなさを感じてしまったのも本音です。
この記事では、まだプレイしていない方に向けて「本作のどんなところが魅力なの?」をネタバレ一切なしでご紹介します。気になっている方はぜひ購入の参考にしてくださいね! (※記事の後半には、クリア済みの方向けに「なぜ結末に物足りなさを感じたのか?」を熱く語るネタバレあり感想も用意しています!)
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『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の基本情報
ジャンル:ホラーミステリーADV
対応プラットフォーム: Nintendo Switch、PC(Steam)、iOS、Android
Steam価格: ¥ 1,980(税込) セール時 ¥ 990(税込)等
プレイ時間:(初回クリア想定) 約10〜12時間
難易度:低め(間違った選択肢など選んでも基本的にすぐやり直せ、ヒントもある)
パラノマサイト 本所七不思議の特徴、魅力
絶妙な「昭和レトロ」感と、不気味な360度パノラマ視点
舞台となる昭和後期の雰囲気が素晴らしい!序盤に「ジャンプスケア(急な脅かし)」があり、『そういう系で怖がらせてくるのか?』とホラーが苦手な管理人は少し不安になりました。しかし実際はそんなことはなく、背景が「360度ぐるりと見渡せるパノラマ仕様」になっており、振り向いたら誰か(何か)がいそうなヒリヒリとした恐怖感が強い作品でした。人物や資料等の画面もカラーテレビで見ているような見た目になっていて凝って作られています。


視点が次々と切り替わる「群像劇」の面白さと魅力的なキャラ
主人公が1人ではなく、複数のキャラクターの視点をザッピング(切り替え)しながら進めるシステムです。「お堅い刑事かと思いきやめちゃくちゃお茶目キャラ!」「胡散臭い探偵かと思いきや情に厚い常識人!」と、ギャップ好きが秒でやられる個性的で魅力的なキャラクター満載でやりとりも面白いです!この人の視点だとこの人のことをこう思うんだなどとザッピングの利点を生かして情報を得られるのも面白いです。


こんな人におすすめ!(総評)
- 昭和レトロな雰囲気、オカルトが好きな人
- 先の読めない群像劇ミステリーが好きな人
- アクション操作なしで、じっくりテキストを読みたい人
- 魅力的なキャラクターたちの掛け合いを楽しみたい人
値段もお手頃なのでミステリーゲームが好きな人はとりあえずプレイしてみるのをおすすめします!ホラータグが付いていますが、過度にホラー要素があるわけではないので、ホラーゲームが苦手でも大丈夫だと思います。
⚠️ここから先は『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のエンディング・真相に関する重大なネタバレが含まれます!未プレイの方は絶対にブラウザバックしてください!⚠️
【ネタバレ全開】面白かったからこそ感じた「最後の物足りなさ」
メタ要素があるゲームは結構好きなので全体を通してかなり楽しめたのですが、正直に言うと、最後に少し「物足りなさ」を感じてしまいました。
理由としては2つあります。 1つ目は、物語がかなり丁寧に語られていたため、「ストーリーもこうなるかな?」とある程度先が読めてしまったことです。Steamの評価が「圧倒的高評価」だったため期待値が上がりすぎており、かなりのどんでん返しが来ると思っていた分、少しあっさりと終わってしまった印象を受けました。
2つ目は、導入での「興家彰吾」と「福永葉子」の関係性が好きすぎたからです。 興家が人を殺してでも葉子を生き返らせようとする姿から、彼女に対してかなりの好意があったのだと思います。興家が死ぬ結末は避けられないようでしたが、だからこそ「二人が幸せになってほしい」という気持ちが強くありました。 葉子自体が結構好きなキャラだったため、「実は黒幕だった」「興家に返り討ちにあった」という事実だけで終わってしまったのがちょっと残念で…。彼女が暗躍している描写などもなかったので、少し寂しさを感じてしまいました。
魅力が爆発!個人的に好きだったキャラクターたち
結末に物足りなさを感じたのは、それだけ登場キャラクターたちが個性的で魅力的すぎたからです!個人的に特に好きだったキャラを紹介します。
福永 葉子
登場自体は少ないけれど、明るさと話し方がかなりいいキャラだな!と思っていました。霊感の強さをお酒で例えたりとちょっと変わった感性を持っていて、興家とのやり取りも本当に好きでした。 それだけに最後の扱われ方が少し残念に思ってしまい、もっと彼女の活躍や裏の顔を見たかったのが本音です。まぁ本人の意思で殺人も犯しているので終わり方としては仕方ないですが…。


櫂 利飛太
最初から濃いキャラが出てきたなーと思っていましたが、やっていることはかなりの常識人!正義感が強いというギャップにやられました。 なめどりシールが好きで、駄菓子屋に出向きガチャで当たりを引いて喜んでいる姿を見てさらにギャップ萌え。依頼者の志岐間春恵に対しても、単なる「プロタン(プロの探偵)」としてだけでなく、彼女の境遇まで考えて一人の人間として最大限協力しようとする姿がかなり好きでした。


津詰 徹生
最初はお堅そうな渋いおじさんのイメージでしたが、操作キャラになり、部下の襟尾純とのやりとりを見て「これはみんな好きになるだろうな」と予想がたやすい優しいおっちゃんです。 娘の灯野あやめにはかなり甘く、呪いを使いながらの親子喧嘩のようなシーンは印象的でした。最後まで娘を信じ、あやめの呪いを受けてなお「俺たちのかけがえのない子供だ」と言うシーンには感動しました。


灯野あやめ
蘇りの秘術で「5年命を保たせてくれれば本当の絵描きになれる」と発言した葛飾北斎を現代に蘇らせるために、命を懸けているとんでも少女。
志岐間春恵との壮絶な秘術の奪い合い・舌戦でも勝利しており、かなり頭が良く察しが鋭い子です。その聡明さゆえに津詰徹生とは最後まで相いれない関係になってしまったんだろうなと感じました。
エンディング「灯野あやめの本懐」では、没後から相当の期間が空いている者を蘇らせるには多くの滓魂が必要になるという事情が明かされます。大量呪殺を行ってまで葛飾北斎を蘇らせようとしていたあやめに、津詰徹生の心からの叫びが本当に響いたんだというのわかり本当によかったと思いました。


黒鈴ミヲ
ややぽっちゃりの温厚でかわいい子。偏見のせいでなかなか友達ができない中、約子だけが気さくに話しかけてくれているという関係性もよかったです。
警視庁心霊対策室の高名な霊能力者の弟子として、転校した学校の霊障を秘密裏に解決して回っているというまさかの設定。しかも無給。
霊感がバレそうになるたびに内心あたふたしている姿と、いざというときの霊能力者としての頼もしさのギャップがたまらなく好きです。「暗そう」という外見と「実は超有能な霊能力者」という二面性は正直誰でも惹かれると思います。


彼女が活躍するコミカライズ「パラノマサイト FILE25 霊感少女・黒鈴ミヲの邂逅」も本作品の後に位置する作品でとても面白く、パラノマサイトロスしている人にはぜひ見て欲しい作品です!amazonのサンプルを見るでも結構多めの80ページほど読めます。ちなみにこの作品でもまだ無給でした。

(C)SQUARE ENIX


まとめ:物足りなさは「キャラクターへの愛」の裏返し
『パラノマサイト』をクリアして感じた最後の物足りなさは、ゲームがつまらなかったからではなく、「この魅力的なキャラクターたちの物語をもっと見ていたかった!」「もっと一人ひとりの深掘りをしてほしかった!」という愛着の裏返しなのだと思います。
特に興家と葉子の二人の結末には切なさが残りましたが、それだけプレイヤーをキャラクターに感情移入させる「テキストと演出の力」が圧倒的な名作ミステリーでした!
※本記事内で使用しているゲーム画像の著作権は、株式会社スクウェア・エニックスに帰属します。 © SQUARE ENIX
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