【シュレディンガーコール】「世界最後の話し相手」として魂を救う物語
「世界最後の話し相手」になる
本作は、人間が一人残らず消え去り、月が落ちて終わってしまった世界を舞台にしたノベルアドベンチャーゲームです。
記憶を失った状態で目覚めた少女・メアリは、謎の猫「ハムレット」に導かれ、死にきれない魂たちと繋がる不思議な電話を通じて、彼らの心残りや苦しみを取り除いていくことになります。

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『シュレディンガーコール』の基本情報
ジャンル:SF・アドベンチャー
対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PC(Steam)
Steam価格:体験版(第1章まるごと)が無料公開中
プレイ時間:(初回クリア想定)1時間程度
難易度:低 基本的にどれを選んでもつながるようになっていて、間違っても特にペナルティがなくわかりやすい
『シュレディンガーコール』の特徴、魅力
幻想的かつ静謐な世界観
何もわからない状況から始まり、猫のハムレットから世界の現状(月が落ち、人類が消えたこと)を聞かされる導入など、独創的でどこか切ない物語に引き込まれます。


対話から紐解くミステリー、情報を整理する「手帳」
プレイヤーは「世界最後の話し相手」として、迷える魂たちの言葉に耳を傾けます。会話の中からキーワードを見つけ出し、それをきっかけにさらに深い話を引き出していく、対話主体のゲームシステムが特徴です。
入手したヒントを書き留め、複雑な情報を整理する「手帳」システム。バラバラだったピースがつながり、真実が見えてくる快感を味わえます。


気になった点、注意点 この先ネタバレ有
本作は幻想的な雰囲気を演出するため、画面が激しくフラッシュしたり、強い光が点滅したりするシーンが一部含まれています。ゲーム開始時にも公式の警告が表示されますが、暗い部屋でのプレイや、光の刺激に敏感な方は、部屋を明るくして画面から離れるなどの対策をおすすめします。
⚠️ここから先は『シュレディンガーコール』の真相に関するネタバレが含まれます!未プレイの方は絶対にブラウザバックしてください!⚠️
ネタバレ有:ルーシーのエピソード
物語の最初に出会う女性、ルーシーのエピソードは、本作の持つ「丁寧な物語の紐解き」を象徴する非常に感動的なものでした。
当初、ルーシーは「刑務所を出て、偽名を使って息子に電話をかけている」という不可解な状況で登場します。息子はパパから「ママと話してはいけない」と言われており、なぜ彼女が刑務所に入ったのか、なぜ息子と疎遠なのかという謎を、会話を元に紐解いていくことになります。


【真実の行方】
物語が進むにつれ、ルーシーが刑務所に入った驚くべき理由が判明します。実は、金貸しを突き落とした真犯人は彼女の息子でした。
息子は、母が苦労して買ってくれた大事な望遠鏡(天文学者になって母を楽にしたいという夢の象徴)を壊され、咄嗟に犯行に及んでしまいました。
母であるルーシーは、息子の将来と夢を守るため、すべての罪を自分が被り刑務所に入ったのです。
最初は犯罪者だと思っていたルーシーが、実は息子を思うがゆえに…という真実がわかった時の衝撃と切なさがすごかったです。
「借金に耐えかねた母親の犯行」という表向きの事実が、対話を通じて「息子を想う母の深い愛情」という真実へと変わっていく過程は非常に美しく、胸を打ちました。


まとめ
『シュレディンガーズ・コール』は、電話越しの対話を通じて「隠された愛や想い」を丁寧に掬い上げていく作品です。一つひとつのエピソードが非常に複雑かつ繊細に構成されており、プレイヤー自身がキーワードを投げて物語を動かしていく感覚が、物語への深い没入感を生んでいます。ミステリーとしての面白さと、ヒューマンドラマとしての感動を同時に味わえる、非常に完成度の高い一作だと感じました。

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