【Staffer Retro】しっかりとした伏線回収と主人公成長物語
超能力推理アドベンチャーの傑作『Staffer Case』の続編として、大きな期待を集めていた『Staffer Retro: 超能力推理クエスト』。
私自身、本作は初めてクラウドファンディングで支援をした思い入れのあるタイトルです。先行プレイ(CBT)から参加し、このたび製品版をついに最後まで駆け抜けました!
結論から言うと……本作も間違いなく、プレイして大正解の名作でした。
実は中盤のAct3までは「前作の方がキャラクターの爆発力があったかな?」と感じる瞬間もあったのですが、Act4以降でその評価は完全に覆ります。散りばめられたとてつもない量の伏線が一気に回収され、すべての真実が繋がった瞬間のカタルシスには鳥肌が立ちました。
今回の記事では、先行プレイ時点のリアルな感想(ライブ感)を残しつつ、製品版ですべての真相を知った後の衝撃と感動を余すことなく語り尽くします。
👇前作をプレイした感想はこちら!この作品もとてもいいのでぜひプレイしてください!

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『Staffer Retro: 超能力推理クエスト』の基本情報
ジャンル:超能力推理アドベンチャー(特殊設定ミステリー)
対応プラットフォーム: PC(Steam)、Nintendo Switch
Steam価格: ¥ 3,500 セール時 ¥3,150等
プレイ時間:(初回クリア想定)約18時間
難易度: 中 直感で解けるものから、じっくり考える必要があるものまで様々。ヒント機能が充実しているため、推理に行き詰まっても安心してプレイできます。
※ヒント機能について一部分かりづらいですが、空欄にマウス右クリックなどでヒントを見ることができます
Staffer Retroはどんなゲーム?
超能力アイテム「ステップ」を巡る新たなバディもの
物語の主人公は、父親の多額の借金を背負わされた一般人の少女・ヴェリータ。彼女が、前作にも登場した怪しいステップ(超能力スキルが使えるアイテム)商人・ジャドとひょんなことからコンビを組み、ステップが引き起こす不可解な事件を追っていくことになります。


圧倒的なボリュームと進化した推理システム
製品版ではプレイ時間30時間以上、全6エピソードという特大ボリュームが予定されています。
今作の目玉は、過去の捜査記録を正しいものに修正して真実を追う「Retro」という新たな推理システム。集めた情報から論理的に真相を導き出す快感は健在です。さらにUIや文章の読みやすさが劇的に改善され、21人以上のキャラクターがなめらかなアニメーション(Spine)で生き生きと動くため、没入感も格段にアップしています。


前作未プレイでも楽しめる?
相棒のジャドをはじめ、過去作のキャラクターや重要なキーワードが多く登場します。今作を最大限に味わうためにも、できれば前作『Staffer Case』シリーズをプレイしておくことを強くおすすめします!
魅力的なキャラクターたちの紹介
主人公:ヴェリータ・レトロ
借金を背負わされた、不憫属性の少女
父親が残した多額の借金を突如押し付けられ、絶望の淵に立たされていた本作の主人公。ひょんな勘違いからジャドと出会い、彼女の「助手」として超能力アイテムが絡む取引の捜査に協力することになります。 彼女自身は超能力を使えるわけではないごく普通の人間ですが、前作の主人公にも通じる「非常に鋭い洞察力」を持っています。絶望的な状況でも機転を利かせ、プレイヤーと共に真実を見抜いていく姿は、思わず応援したくなる魅力に溢れています。個人的にジト目の時の顔が一番好きです!


主人公の姉:ヴェーロ・レトロ
物事を俯瞰して見つめる、頼れるアドバイザー
ヴェリータの姉であり、捜査に行き詰まった時に重要な助言をくれる頼もしい存在です。 様々な出来事を達観した視点で見つめており、彼女の客観的なアドバイスが事件解決の大きな糸口になります。少し達観しすぎているミステリアスな雰囲気もあり、姉妹の掛け合いが推理パートの良いアクセントになっています。第一章だけではまだ詳しく明らかになっていませんが、何やら大きな秘密がありそうです。


相棒:ジャド・ベリン
性根は腐っているが憎めない!?元・違法ステップ商人
前作『Staffer Case』をプレイした方にはお馴染みの、超能力アイテム「ステップ」の違法取引をしていた人物です。今作ではなんと、ヴェリータの相棒(先生)として大活躍します! 一見するとお金にガメツく性根が腐っているように見えますが、捜査を通じて徐々にヴェリータに信頼を寄せていくようになります。いざという時には自分の報酬を彼女の借金返済に充ててくれるような「意外な優しさ(?)」も持ち合わせており、遊べば遊ぶほど好きになってしまう最高のキャラクターになりそうです。


総合評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | ★★★★★ |
| キャラクター | ★★★★★ |
| 推理要素 | ★★★★★ |
| 遊びやすさ | ★★★★★ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
3,500円という価格は、この手のインディーゲームとしてはやや高めに感じるかもしれません。Steamでは30時間以上のプレイ時間が案内されていますが、私がクリアまでにかかった時間は約18時間だったため、コストパフォーマンスは★★★★☆としました。
ただ、その18時間には一切の中だるみがなく、クリア後の満足度は価格以上でした。序盤は一般人の主人公と「物(ステップ)」を軸に物語が進みますが、中盤以降の怒涛の伏線回収と、主人公ヴェリータの成長には強く引き込まれます。
UIや推理パートも非常に遊びやすく、前作『Staffer Case』と比べても遜色ない完成度です。ミステリーゲームが好きな人はもちろん、前作を楽しめた人にも自信を持っておすすめできます。
⚠️ここから先は『Staffer Retro: 超能力推理クエスト』の攻略やエンディング・真相に関する重大なネタバレが含まれます!未プレイの方は絶対にブラウザバックしてください!⚠️
【ネタバレあり】 張り巡らされた伏線の数々 先行のAct3まで
前作との比較:謎解きとキャラクターの魅力
前作『Staffer Case』は、登場人物たちがそれぞれ重い背景や事情を背負っており、その絶妙なキャラクターバランスと「人物+特殊能力」の掛け合わせによる派手な謎解きが大きな魅力でした。 対して今作は、主人公のヴェリータが「夢などを持たないごく普通の一般人」というゼロからのスタートを切っています。ここからの成長物語としては非常に期待が持てるものの、現時点では前作ほどのキャラクターの爆発力は控えめに感じます。 また、謎解きの軸が「人」から「物(ステップ)に宿る能力」へと変化したことで、少しだけ地味な印象を受けるのも事実です。ただ、そのアイテムが「誰のどのような思惑で使われ、その結果何が起きたのか」という人間ドラマの描写は非常に上手く書かれており、読み応えは抜群です。


謎多き姉「ヴェーロ」
本作最大の謎の一つが、主人公の姉・ヴェーロの存在です。物語を進めると、彼女はどうやらヴェリータの脳内でのみ成立している「彼女にしか見えない幻」であり、2人で話している間は時間そのものが流れないという特殊な存在であることが作中で語られます。 序盤から頼れるアドバイザーとして活躍していた彼女ですが、この事実が明かされたことで、「では、彼女は一体何者なのか?」「なぜヴェリータにしか見えないのか?」という謎が一気に深まりました。 この伏線が今後どのように物語の根幹に関わってくるのか、今から楽しみでなりません。


続々登場の過去作キャラ、だんだん明らかになるジャドの過去
Act2では、前作プレイヤー待望のキャラクターであるコーカサス・ブリアンが登場します!目に見えない足跡などの痕跡を追及する彼の特殊スキルが本作でも推理パートの操作に加わっており、前作をプレイした身としては非常に懐かしく、胸が熱くなる展開でした。
しかし、個人的にAct2で一番印象に残ってしまったのは、推理そのものよりも、彼が前作で良い雰囲気になっていた「テナ」のことを「パートナー」と呼んでいたことです! 前作のサイドケースで描かれたテナの不器用な恋愛模様や、彼女の抱える深い闇、そしてそれを包み込む有能なブリアンの優しさを知っているからこそ、この何気ない一言だけでAct2の満足度がカンストしてしまったほど嬉しかったです。彼にはどうか無事に役目を終え、テナと結ばれてほしいと願わずにはいられません。


Act3では、前作プレイヤーには嬉しいパンドリア・レッドフィンズが過去回想で登場します。一部彼女の視点で操作ができるのですが、特殊能力を使うわけではなく、見たものを論理的に整理していくオーソドックスな操作感だったのも新鮮でした。やはり過去キャラクターが物語に絡んでくると一気にワクワク感が増しますね。
そして物語は、ジャドの過去、さらには「最初のステップ」という核心へと迫っていきます。Act3では外見を変える「杖」について語られ、肉体に吸収することで不死の力を与える「宝石」が体内に埋まっているジャドの姿が映し出されます。


これに加え、Act3ではヴェリータ自身の過去にも大きな動きがありました。作中で5年前の「量産型ステップ」の話題が出た際、姉のヴェーロがヴェリータの記憶を意図的に遮るような不穏な描写が登場します。しかしAct3の最後、ついにヴェリータは「母親が何を作ったのか」、そして「父親の本当の仕事は何だったのか」をすべて思い出すのです。 ジャドの抱える不死の秘密と、ヴェリータの過去の記憶。2つの巨大な謎が一気に動き出すという、正式発売日が待ちきれなくなるほど非常に続きが気になる終わり方を迎えました。


※ここまでが先行プレイ(Act3)時点での感想です。ここから先は、製品版を最後までクリアしたあとの追記となります!前言撤回になる部分もありますが、怒涛の展開でした…!
製品版Act4~ すべてが明らかになり続編の布石も
Act3の裏で何があったのか、回収されていく伏線
Act4は、Act3でヴェリータが活躍していた裏側で、ブリアンの同僚のマナ捜査官ヴォータンやベリンが何をしていたのかが分かる種明かしの章となっています。
ここで、ヴェリータの両親が過去に量産型ステップを作成し、マフィアに売っていたという事実を突き止めます。彼らがどんなステップを作っていたのか、その全貌が明らかになる展開には驚かされました。 また、最初から関わってきたバサーニオが、実はマフィアと繋がっていたことが明らかになります。


そして個人的に一番しっくりきたのが、Act3でベリンが突然倒れた理由の伏線回収です。 あれはヴォータンのスキルによってベリンの「不死のステップ」が止められたためでした。ヴォータンが放った「もう死んでいるわ。」というセリフは、文字通り「過去に一度死んでおり、不死のステップで蘇っている」という事実を示していたのです。
プレイ当時はあのシーンがどういうことか分からず戸惑っていたのですが、ここですべての謎が解けて、非常にしっくりきました。


Act 5では、ついにマフィアのボス(ドン・シャイロック)の正体が明らかになります。なんとその正体は、序盤から登場していた「トラックのおじさん」でした。若干最初からうさん臭さはありましたが…


彼らは運送会社としてのトラックと、ヴェリータの母が作り出した「量産型ステップ」を組み合わせることで、町に巨大な「裏側」の空間を作り出していたのです。この大掛かりなトリックの全貌には非常に驚かされました。
そして物語は、自分のせいでマフィアに命を狙われることになってしまったベリンの救出劇へと向かいます。 最後、姉のヴェーロはヴェリータ自身の安全を守るために助言をし続けますが、ヴェリータはそれをあえて無視します。自らの命を懸け、ステップで作られたマフィアの「裏側の領域」を強引に壊してまで、ベリンを助けに行くのです。


一般人としてスタートした彼女が、ここまでの行動力を発揮するまでに成長した姿には胸が熱くなりました。
【エピローグ】明かされるバサーニオの過去と、二人の新たな「始発点」
全ての事件が収束した後のエピローグでは、バサーニオの真の正体が「最初のステップを持って現れた男」であり、Act3で語られていた「ジェロータの悪魔」、そして「マナの製作者」であったことが分かります。


彼がどのような過去を経て今に至るのかがここで明らかになります。
マナに守られているから死なないと思っていた彼が、不死の力を一度はベリンに託したものの、Act2の洞窟脱出で死にかけたことをきっかけに「生きたい」という気持ちが芽生え、再び不死の力を欲しがった…という動機は非常にしっくりきました。千年を生きた男の心境の変化として、とてもよくできた話だなと深く感心させられます。
そして何より素晴らしかったのが、ヴェリータとの和解のシーンです。

敵対していた二人が和解し、ここからお互いの「始発点」になるという結末は凄くいい演出で、最高の読後感を与えてくれました。
大団円では終わらない?不穏な終わりと続編への期待
バサーニオとの和解を経て、すべてが解決した大団円…とはいかないのが本作の恐ろしいところです。最後の最後、ヴェリータは姉のヴェーロがあえて塞いでいた記憶(状態)を解かれます。そこで開示されたのは、「マナが世界を終わらせようとしている」という衝撃的な事実でした。


謎がすべて解けたと思いきや、次回作の核心となるであろう巨大な謎を残したまま、非常に不穏な終わりを迎えます。3部作の最終章でこの物語がどのように結実するのか、今から楽しみでなりません。
まとめ 初めてのクラファン支援、大満足の名作!次回作も全力待機!
ここまで『Staffer Retro』の先行プレイから製品版クリアまでの感想と、怒涛の伏線回収についてネタバレ全開で語ってきました。
実は本作、管理人にとって「初めてクラウドファンディングで支援した作品」だったのですが、結果として本当に支援してよかったと心から思える、大満足のクオリティでした!前作『Staffer Case』からの期待を裏切らないどころか、さらにスケールアップした物語と謎解きを体験でき、最高の時間を過ごせました。

そして何より感動したのが、ゲームクリア後のエンドロールです!自分の名前がクレジットに載っているのを見た瞬間は、この素晴らしい作品の一部になれたような気がして、たまらなく嬉しかったです。
これだけ広げた大風呂敷と、「マナが世界を終わらせる」という巨大な謎が、3部作の最終章でどう回収されるのか……。次回作の制作が発表されたら、絶対にまたクラウドファンディングで支援して、最速でプレイしたいと思います!
まだシリーズに触れたことがない方は、ぜひ前作『Staffer Case』から遊んでみてください。圧倒的な人間ドラマと伏線回収の連続が、あなたを待っています!
👇 個人的ににおすすめできるミステリーゲームをまとめた記事を書きました!ぜひみて見てください!

ちなみに、まとめ記事の中でも直近で個人的に一番ヒットだったのが『魔法少女ノ魔女裁判』です!
Steamで「圧倒的に好評」を獲得した超濃厚なデスゲーム×ミステリーなので、絶望的な展開や考察が好きな方はぜひチェックしてみてください。
