【AI: ソムニウム ファイル】AIバディと挑む、夢と現実が交錯する究極の捜査劇【途中からネタバレ有】

目次

【AI: ソムニウム ファイル】その「眼」が見るのは、記憶の深淵に隠された殺意【途中からネタバレ有】

「もし、他人の夢の中に入って事件の真相を暴くことができたら…?」

今回ご紹介するのは、『極限脱出』シリーズなどの奇才・打越鋼太郎氏が放つSFミステリーアドベンチャー『AI: ソムニウム ファイル』です。近未来の東京を舞台に、左目に高性能AIを宿した刑事の伊達が猟奇殺人事件に挑む本作は、単なる謎解きに留まらない「脳を揺さぶる体験」をプレイヤーに与えてくれます。

管理人もプレイ中、幾度となく予想を裏切られ、時には爆笑し、時には感動し…最後には「このゲームを遊んでよかった」と心から思わされました。

本作の魅力と、実際にクリアして感じた本音を、ネタバレなし・ありの両面から徹底レビューしていきます。

👇 個人的におすすめできるミステリーゲームをまとめた記事を書きました!ぜひ見てみてください!

created by Rinker
¥3,960 (2026/04/30 23:00:43時点 楽天市場調べ-詳細)

『AI: ソムニウム ファイル』の基本情報

AI: ソムニウム ファイル

『AI: ソムニウム ファイル』の特徴、魅力

圧巻のシナリオと「フローチャート」

物語は複数のルートに分岐しますが、どれか1つをクリアしただけでは所々ロックされていて真相には辿り着けません。各ルートで得た断片的な情報が、最終的に「そうきたか!」という巨大な一つの真実に収束していく構成は見事です。いつでも過去の分岐点に戻れるシステムが優秀で、やり直しや別ルートの探索が非常にスムーズです。
ただロックを開けに別ルートをやっていると、ロック解除された際、「ここはどういう経緯のルートだったか」と若干混乱することがあります。なるべく時間をおかずに、少しメモしながら進めることをおすすめします。

2つのパートが織りなす独創的なゲーム性

ゲームは主に「捜査」と「潜入」の2つのサイクルで進行します。

捜査パート(現実世界)
伊達鍵(だて かなめ)となり、事件の現場検証や聞き込みを行います。左目に宿るAIユニット「アイボゥ」の特殊機能を使い、X線で壁の向こうを透視したり、体温の変化で嘘を見抜いたりと、ハイテクな捜査が楽しめます。アイボゥや他の個性的なキャラクターとの掛け合いも魅力的なパートです。

ソムニウムパート(夢の世界)
重要参考人の脳内に潜入(サイク)し、「6分間」という制限時間内に、対象者の深層心理を具現化したパズルを解いていきます。夢の中なので「突拍子もない行動」が正解に繋がることも多く、シュールで幻想的な演出が魅力です。こちらが謎解きのようなパズルゲームパートとなります。

シリアスとギャグの強烈なギャップ

猟奇的な連続殺人事件を追う物語で、サイコホラー的な緊張感や、心揺さぶられる人間ドラマが展開されます。 緊迫した場面でも、主人公の伊達やアイボゥが下ネタやダジャレ、メタ発言を連発します。この「シリアスなはずなのに、キャラの掛け合いが面白すぎる」という独特のテンションが、中毒性を生んでいます。

※注意点 このゲームに合う人、合わない人

上にも書きましたがこのゲームはギャグがとても多いです。若干下ネタもあります。
命を狙ってくる多国籍マフィアがエロ本にあっさり釣られたり、主人公がヒロインの命とエロ本を天秤にかけて迷ったり…
こういうノリがリアリティなくて嫌だなという人、こういうゲームなんだなとスルー出来ないとちょっときついかもしれません。逆にギャグとして割りきれる方は事件の整合性はとれているほうだと思うので楽しめると思います。

またグロ描写が多いです。内臓などの直接的な欠損描写はありませんが、被害者の目が取られている描写がありリアル寄りで、そこそこ多いです。自分もあまり得意なほうではないので少し辛かったです。

⚠️ここから先は『AI: ソムニウム ファイル』のエンディング・真相に関する重大なネタバレが含まれます!未プレイの方は絶対にブラウザバックしてください!⚠️


【ネタバレ全開】並行世界での複数エンド、伏線はしっかり回収

ソムニウムパートでの選択が織りなす「ルート分岐」の妙

ソムニウムでの行動でルート分岐していくというシステムで、最初みずきの失語症が治らなかったのでものすごくやり直したいと思いながら泣く泣く進めました。
ただ進めていくと単なるマルチエンディングではなく、「すべてのルートの情報をプレイヤー自身が統合することで、初めて全体の真相が見えてくる」という作りになっていて、徐々に「良いエンディング」へ向かうためのピースが揃っていく過程が、非常に興味深かったです。

プレイヤーの認識を逆手に取った「肉体と意識」のトリック

本作の最大のギミックである「入れ替わり(肉体の交換)」が分かった時に納得感があり、序盤から張られていた伏線(主人公の伊達がなぜ記憶喪失だったのか、なぜ左目がないのか、イリスとの会話の既視感の謎)がしっかり回収されていてすごいゲームだなと感心しました。

主人公は主人公の姿なのが当たり前というか、それで始まったため疑うこともしなかったのですが、まさか入れ替わりが行われていて、囚人89号の姿が主人公の本当の姿だとは予想もしていなかったです。その割に瞳と話しているときにドキドキしている音の描写があったり、イリスとの過去の記憶がある、でもその相手が囚人89号という謎だった部分が全部解決してしまいました。

個別ルート(みずき・応太・全滅等)が真エンドへの完璧な布石

真エンドに行くために通らなければいけないルートはしっかりと一つの物語の終わりになっています。特にみずきをかばって銃弾を受け意識が戻らない伊達のために、みずきがシンクして伊達にルートのエンディングは個人的に真エンド以上に感動できる良シナリオで、それだけに真エンドではなかったことになるのがすごくもったいないなと思いました。

それでもハッピーエンド大好き人間としては終わり方が少し強引でもいい方向に収束して、大満足でした。ただエンディングで登場人物全員がいきなり踊りだすのは本当にこのゲームギャグに振り切ってるなとおもいました。


個人的に好きだったキャラクター

沖浦みずき

個人的に一番好きなキャラ。みずきルートでの主人公との関係が忘れられない。
両親から望まれない子供として愛をもらえなかったのに、こんなにいい子になってるのが奇跡的だと思います(伊達の存在も大きそう)。
両親が死んで辛かったという心もありながら、伊達やイリスのために自分が危ない目に合うことをいとわないかっこよさが正直主人公より主人公してたと思います。
次回作では主人公になっているようなので、今から続編が楽しみです。

左岸イリス

雰囲気は天然だけど、物事の神髄を見抜ける子、不思議ちゃんが結構好きだったため結構刺さりました。最初はイリスを信じて完全なオカルトルートに進みました。イリスが蘇ったように見えたのもあり、最初は完全に並行世界というものだと勘違いさせられていました。
今でこそ配信者は一般的ですが、発売当時の2019年にこの解像度で配信者を描いていたのは先見の明があると感じました。
ダンスシーンもなんか印象に残り、歌は自分で言ってた通りまだ練習中というかんじのリアル感があって頭から離れなくなってます。

伊達鍵&アイボゥ

もちろん主人公とアイボゥもお気に入りです。伊達のボケが成立しているのはアイボゥがいてこそだと思っているので2人セットで面白さが出てる印象がありました。
ただイリスとエロスを天秤にかけている所だけそこまでボケるのかと少しだけ悲しい気持ちになったのでセットでの紹介にしています。



ソムニウムで無茶やらされてるアイボゥの姿が好きでした。蹴るがたまに正解なため、ことごとく硬いものを蹴らして足を痛そうにしているアイボゥを見るたびに、可哀そうだけど可愛いが似合ってるなと思ってしまっていました。

少し残念な点

後半のシンクパートは選択肢の正解が予想しづらく、運ゲーになってしまっていたように感じます。またせっかく面白そうな選択肢も、時間的に選ぶ余裕がなく見づらいので、もう少し余裕を持たせてくれると色々面白選択肢を選べていいなと思ってしまいました。特に場面が暗く見づらい面は、選択肢も単調で楽しさよりストレスに感じてしまいました。

まとめ カオスな笑いの先に待つ、美しすぎる伏線回収

プレイ開始直後は、世界観やキャラクターの言動に「何かおかしいぞ?」と拭いきれない違和感を抱くかもしれません。しかし、その正体こそが本作最大の仕掛けでした。
物語の終盤、「肉体と意識の入れ替わり」という壮大なトリックが明かされた時の、バラバラだったパズルのピースが音を立てて嵌まっていくような快感は、他のゲームではなかなか味わえないものです。

もちろん、後半のソムニウムパートで難易度や運要素に少しストレスを感じる場面もありましたが、そんな不満を遥かに凌駕するほど、「この物語を最後まで見届けてよかった」と思わせてくれる力がこの作品にはあります。
猟奇殺人という凄惨な事件を追いながらも、すべてを終えた後にはどこか温かい光が差し込むような、不思議な満足感に包まれるはずです。

成長したみずきの活躍が見られるという続編への期待を胸に、まずはこの第一作目の衝撃をぜひ皆さんの目で確かめてみてください。

👇 推理ゲーム好きに自分が自信をもっておすすめできる作品のクリアレビューです。よかったらこちらも是非見てください!

created by Rinker
¥4,418 (2026/05/01 13:00:30時点 楽天市場調べ-詳細)
シェアをお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次